「特定技能=ベトナム人」は変わりつつある? 急増するインドネシア・ミャンマー人材

特定技能外国人で最も多い国籍はベトナム

特定技能外国人について、「どこの国の人が多いの?」と聞かれた場合、現在も最も多いのはベトナムです。

令和7年12月末現在、

ベトナム 164,352人(42.1%)

となっており、全体の4割以上を占めています。

ところが、少し前の数字と比較すると興味深い変化が見えてきます。

ベトナム人は増えているのに「割合」は下がっている

令和6年12月末のベトナム人特定技能外国人は、

133,478人・46.9%

でした。

令和7年12月末には164,352人まで増えていますので、人数そのものは約3.1万人増えています。

ところが、全体に占める割合は、

46.9% → 42.1%

へ低下しています。

これはベトナム人が減ったからではありません。

他の国籍の特定技能外国人が、それ以上の勢いで増えているためです。

急増しているインドネシア

特に目立つのがインドネシアです。

令和6年12月末には、

53,538人・18.8%

でしたが、令和7年12月末には、

86,955人・22.3%

となりました。

1年間で約3.3万人増加しています。

さらに令和7年6月末から12月末までの半年間だけを見ると、国籍別の増加数トップはインドネシアの17,418人です。

同じ期間のベトナムの増加数15,866人を上回っています。

つまり現在、「増加数」で見るとインドネシアがベトナムを上回っています。

ミャンマーも大きく増加

もう一つ注目したいのがミャンマーです。

令和6年12月末には27,348人で全体の9.6%でした。

令和7年12月末には、

44,523人・11.4%

まで増加しています。

令和7年6月末から12月末までの半年間でも8,883人増加しており、インドネシア、ベトナムに続く増加数となっています。

令和7年12月末の国籍別人数

主な国籍を見ると、

ベトナム 164,352人(42.1%)
インドネシア 86,955人(22.3%)
ミャンマー 44,523人(11.4%)
フィリピン 35,862人(9.2%)
中国 22,105人(5.7%)
ネパール 12,387人(3.2%)

となっています。

ベトナムが最大であることに変わりはありません。

しかし、特定技能制度が始まった当初から形成されてきた「ベトナム中心」という構成から、少しずつ多国籍化が進んでいることが分かります。

企業側も「どこの国から採用するか」を考える時代へ

特定技能外国人の採用を考える場合、単純に「外国人を採用する」というだけではありません。

国によって送り出しの仕組み、日本語教育の環境、人材の特徴なども異なります。

また、どの分野でどの国籍の外国人が増えているのかについても、今後確認していく必要があります。

今回の統計から少なくとも分かるのは、

「特定技能=ベトナム」という状況から、インドネシア、ミャンマー、フィリピン、ネパールなどへ受入れ国籍が広がっている

ということです。

これから特定技能外国人を採用する企業にとっても、国籍別の動きを知ることは、人材確保を考えるうえで重要になっていきそうです。

※本記事の数値は、出入国在留管理庁「特定技能制度運用状況(令和7年12月末現在)」の速報値をもとに作成しています。

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