製造・建設を支えるベトナム人材―特定技能1号の統計から見える特徴

特定技能1号で最も人数の多い国籍はベトナムです。

しかし、単に「ベトナム人が多い」というだけでは、その実態は見えてきません。

分野別に見ると、日本の製造業や建設業においてベトナム人材が非常に大きな存在になっていることが分かります。

工業製品製造業は32,445人

工業製品製造業分野の特定技能1号は全国で56,736人。

そのうちベトナム人は32,445人です。

全体の半数以上を占めています。

さらに建設分野では、

全国 49,323人
ベトナム 30,159人

となっており、こちらは6割以上をベトナム人が占めています。

飲食料品製造業でも、全国93,393人のうち55,372人がベトナム人です。

一つの国への依存も考えておきたい

これだけ多くのベトナム人材が日本の産業を支えていることは、非常に重要な事実です。

一方、企業の採用という視点では、一つの国からの人材供給に大きく依存することについて考えておく必要もあります。

送り出し国の経済成長や賃金上昇、他国との人材獲得競争などによって、日本への就労希望者の状況が変わる可能性があるためです。

今後はベトナムだけでなく、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなど複数の国・地域から人材を受け入れる企業も増えていくでしょう。

特定技能外国人を安定的に採用していくためには、目の前の採用だけではなく、数年先を見据えた採用ルートの多様化も一つの課題となりそうです。

※本記事は、出入国在留管理庁「国籍・地域別 特定産業分野別 特定技能1号在留外国人数(令和7年12月末現在)」をもとに作成しています。

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